まるたの記録

起こったこと、思ったこと。そして、愛の記録。といいつつ読書記録がメイン。

(23)20211129

 随分と記録をサボってしまった。そもそも読書ができていなかった。昔は「読書は心の栄養」なんて言って、無限に本を読めていた。それなのに、いつの間にか栄養を摂取することに体力を使うようになっている。でも変わらず文章を読むのは好きで、Twitterにはりついていることが多い……いつから本を読むことを気負うようになったのか。読む時間が少なくなって(他のことにリソースを割くようになって)、物語を覚えているうちに読み終えることが難しくなったからかもしれない。
 などと理由をつらつら考えていても、読書時間は増えないうえに、良案が浮かぶわけでもなくて。読書するためには、本を読むための時間を意識的に取ることと、自分が読みたい本を読む以外の策は特に浮かばない。考える暇があるなら読みなさいという感じだ。
 そんな私も最近は読書欲が増してきている。その理由の一つに新しい本をたくさん買ったということがある。実は、大学生は生協に加入していると本が安くなるという特権を持つことができる。その特権も残り数ヶ月(無事卒業できればの話)なので、今のうちにと思って大量に本を買ったというわけだ。安くなるとはいえ財源は有限なので、欲しい本を全部買うわけにはいかない。今回は大学卒業までに読みたい本と卒業後に助けてくれそうな本を中心に選んだ。特にテーマを決めていたわけではないが、選んだら自然とこうなっていて、最後が近づいてきた今選ぶものってこんな感じかぁと他人事のように思っている。読むこと書くことのリハビリとして、とりあえず毎日、買った本の紹介でもしてみよう。私の読みたい欲がさらに刺激されることを期待して。

 というわけで、まず1冊目。

パウロ・コエーリョ(1988)『アルケミスト』山川紘矢・山川亜希子訳(1997)KADOKAWA

 どこかの誰かに「絶対読んだほうがいい」と言われ、読みたい本リストに入れていたうえに記憶にもばっちり残っていた本。この人のオススメする本は読んだほうがいいなと思っている人から言われたと思うが、誰からだったかは思い出せない。個人ではなく、グループで話してるときに複数人からおすすめされた気もする。というか、私がまだまだ高校生に毛が生えたくらいの1年生のときに、尊敬するお兄さんたちからオススメされたような……お兄さんたちに言われたのに、ここまで寝かせてしまった。さすがに卒業までには読みたい。
 ちなみにこの本、訳書だと「夢を旅した少年」という副題がついている。つい最近、夢や希望を持つことが大切という話を聞いたので、そこともつながっていくのではないかなと予感している。まだ消化できていないことの手助けになればいいな。そうは言っても、読んだ後にしか点と点はつながらないので、期待外れに終わるかもしれないが。ただし、今つながらなくても、いつかどこかでなにかにつながる本だろうという予感はしている。だからこそお兄さんたちが薦めてきたのだと、私は信じている。