(25)20211201
今日から12月って信じられますか?1年経つの早くない?1年の終わりが近づくと、時間の流れの速さに絶望する。でもどうしようもなく12月ってワクワクするんですよ。冬ってなんとなく非現実的なんですよね。街がクリスマス気分になって、寒さで空気が澄む。1年の終わりは新たな1年の始まりを意味して、それを早く来てほしいな、やっぱり来てほしくないなとソワソワ過ごす。そういう楽しさが12月にはあると思う。
そんなワクワクする12月最初の日に読んだ本は森鷗外『山椒大夫』。渋いね。12月の浮かれ気分からは遠い。いや、でも神仏の御加護を受けながら奇跡を起こしていくシーンなんてぴったりでは(そういう話ではない)。ふざけるのもそこそこに、思ったことを話すと「なるほどなぁ」と思いながら読んでいた。というのも溝口健二の映画『山椒大夫』を観た後に読んだので、映画と小説の違いに驚き、楽しみながら「なるほどなぁ」と思うことになった。作られた時代とか、撮影技術とか、目指すものとか、そういうことが違うんだろうなぁと思いを馳せる。
小説を読んで思ったのは、人と出会う運って大切だということ。どんな人と出会うかで、大なり小なり自分の運命が決まってしまうことってある。それを自分で変える力があればいいけど、時には無力で。そういうとき自分だったらどうするだろうと思う。逃げる?神仏に縋る?環境を変える?私は無力なりにも、自分にできることはやりたいなと思う。そういう芯の強さを持ちたい。折れないところで逃げられるように、タイミングを察知する力もほしいけど。
それと人には良い面も悪い面もあるということが、書かれていると感じた。無慈悲にも人を売り飛ばすのに餅をくれたり、こき使うけど仕事を軽くしたり。慈悲の心ってきっと誰にでも生まれる。生まれるといいなっていう願望かもしれない。
ところで太郎ってどこに行ったんでしょうね?個人的にはあのお寺にいてほしいなって思うわけです。映画ではお寺にいたけどね。
さて、買った本の紹介もしたいので今日は3冊目にいってみよ~。
アイデアを出すための方法がいろいろ載っている本。読書猿さんのことは、とあるお姉さんが尊敬していると言っていて知った。どんな人なのか気になって、ブログ読んで、これはすごいとなった思い出。『独学大全』は持っているのだけど、アイデア出し特化の『アイデア大全』も欲しいなと思って買うことにした。ちなみに『独学大全』は早急に必要そうな項目だけ読んで、他の部分はまだ読めていない。全部読んでないけど、あの分厚さは家に置いておくと謎の安心感を与えてくれるのでオススメ。もちろん中身もいい。なんて書いていると『独学大全』のほうを読みたくなってきた。
『アイデア大全』もとても読みやすそう(パラパラ見ただけ)。新しい方法を知るのってワクワクするからとても楽しみ。当分は、困ったときのお助けアイテムとして機能させそうだけども。