まるたの記録

起こったこと、思ったこと。そして、愛の記録。といいつつ読書記録がメイン。

(28)20230319

 久しぶりに本をたくさん読んで過ごした。読んだのは『家が好きな人』と『虎のたましい人魚の涙』の2冊。本を読むと、不思議と心穏やかに過ごせることに気づいた。

 疲れていると本を読めない。全身から気力がなくなって、長い文章を読む、ということが億劫になる。短編集でも、詩集でも、短歌集でも同じことだった。それでも活字は好きなので、Twitterで140字に満たないつぶやきたちをたくさん見る、ということで発散していたように思う。そう、Twitterは「読む」ではなく「見る」もの。そうやってなんとか生き延びていた。

 昔は本を読むことでストレスを発散し、心躍らせていた。本を読むことは苦ではなく、娯楽でしかなかった。読むための気合が必要になったのはいつからだったか。わからない。ただわかるのは、本は心を癒してくれるが、本を読むためにはある程度の心の余裕が必要だということ。その余裕がここ一年ほどは全くなかった。

 先月、赤ん坊並みに眠り続ける日々を送り、ようやく人の生活リズムを取り戻しつつある。まだまだ眠くはなるけれど、活動時間を確保できるようになってきた。その中で時間を持て余すようになった。今までだったら余裕がなくスマホに逃げていただろうが、これからは本を読めたらいいな、と思う。活動時間の余り、余暇に読書をしていきたい。その心の余裕が今はあるから、今のうちに本を読んで、習慣にして、心穏やかに過ごせる日々を増やしていきたい。そんな風に思った。

2月の話

2月の話をしようと思う。ただの自分語りなので、人の日記を読むのが趣味の人はどうぞ(私のことです)。

 

怒涛の1月が終わり体調を崩したのが2月のはじめ。最初は体の調子が悪くて、その後、心の調子が悪くなった。いや、もともと心は不安定だったか。ただ、体調を崩して休んだがためにそれ以降気合いで頑張ることが無理になってしまった。

一度無理になると崩れるのは早くて、あれよあれよという間に加速した。お仕事を休みに休み、「今後どうしますか?」というところまできた。今の仕事に対してそれなりに未練はある。でもこの1年間を振り返って、今からまた頑張ることは難しいかもしれないと思った。だって、仕事内容が耐えられないのだから。このままずるずる休み続けても復帰しようという心持ちになる自信がなくて、退職を決意した。というか、回復しても働きだしたらまた調子を崩しそうだと感じた。休職して休みながらお給料をもらうという不労所得人生も憧れたが、ダメ人間になる予感しかしなかったのでやめた。不労所得したかったな……(こらっ)

そこからはひたすらに堕落して過ごした。まずは自分の眠気に従い、1日の半分以上を寝て過ごした。2〜3時間行動したら眠気がくる生活だった。起きてる時間はスマホの画面をひたすらに眺めた。Twitterでつぶやきをひたすら眺め、たまにお仕事を調べた。途中で病院に行った。寝起きの調子の悪さは低血糖が原因かもしれないので、寝る前に牛乳を飲んでくださいとのことだった。あとは精神面も弱ってるだろうからと、普通にお薬をくれた。寝起きは多少マシになったかもしれない。お薬は、2月の終わりになってようやく効いてきた気がする。

ある日、何もしてない日々に焦って、とりあえず求人に応募したが、履歴書・職務経歴書を書けずに結局応募辞退をした。会社さんごめんなさい。次は書類を準備してから応募します。ここで職務経歴書を書くことが苦痛だということに気づいた。自分がダメで続けることができなかった仕事で、自分が頑張っていたことを書くのはきつい。仕事のことを思い出したくない。履歴書だけで働けるお仕事募集中です。

1ヶ月(といっても2月は他の月より早く終わる)休んで何か変わったかはわからない。でも、穏やかな時間は前より増えた…‥.と思う。ただ、お仕事の引き継ぎを終えることができていないので、退職日までにやらなければいけない。できるかな、どうかな。まぁ、ぼちぼちやっていくしかないのだと思う。

久しぶりの投稿は短歌もどきです

毎日が息苦しくて重苦しいここはきっと重力十倍

ぬくもりが私の気持ちを軽くするあなたのとなり無重力空間

現実逃避にかかる時間タスクをこなす時間の三倍

おふとんに包まれる時間幸せで天国産の肉まん一つ

この場所から連れ出す役の白馬の王子やってくるのを待っている

生活に終止符を打つ午前二時生活は続き朝が来る

 

(27)20211207

 卒論が書き終わらないのに、ブログを書いている。現実逃避に頭からっぽで文章を書く。そういう時間があってもいいと思う。
 正直な話、本を読む暇があれば卒論に関係する資料を読み解き、論文を書かなければならない状況なので本を読む時間がない。それでも読みたいので、移動時間があればその隙に読んでみたりしている。今は柿内正午さんの『会社員の哲学』を読んでいる。読みたかったからというのが理由の大半だが、本の厚さや大きさがコンパクトで持ち運びやすいからという事情もある。会社で働くことについて書いてるが、まだまともに働いてないヒヨッコが読んでいる。そういうことがあってもいいだろう。
 ちなみに今日は買った本紹介7冊目の日です。

古内一絵(2021)『最高のアフタヌーンティーの作り方』中央公論新社

 この前に引き続き古内一絵さんの本。でも知った順番的にはマカン・マランシリーズの方が後。『最高のアフタヌーンティーの作り方』はタイトルに惹かれて記憶していたけど、特に著者までチェックしていなかった。そんなときに本屋で何気なく手に取ったのが『マカン・マラン』。『マカン・マラン』を読みながら同じ人だということに気付いて、絶対買った方が良いと思った。
 アフタヌーンティーって非日常的な言葉で好き。おいしい紅茶と普段は使わないケーキスタンドに載った豪華なおやつ。キラキラしていて、夢みたいな時間が過ごせる。と言いつつ、アフタヌーンティー行ったことないんですけど。だからこそ非日常のままで、そこにあるのかもしれない。来年は行ってみたいな。

(26)20211202

 お鍋でお手軽にお腹を満たし、最高な気分でこの文章を書いている。
 12月2日目。お鍋がおいしい季節になって幸せだ。家で食べる鍋も、外で食べる鍋も好きだ。といっても今月は卒論に追われているので、あまり外で食べる余裕はない。それでもお気に入りのお店に週1くらいで足を運んで、自分のメンタル維持とお店に貢献したいなと思っている。冬になって体力を蓄えようとしているのか、最近お腹がすごく空く。これを機に体重増えませんかね?
 さて、今日は一気に3冊、買った本を紹介してみる。

古内一絵(2016)『女王さまの夜食カフェ ーマカン・マランふたたび』中央公論新社
古内一絵(2017)『きまぐれな夜食カフェ ーマカン・マランみたび』中央公論新社
古内一絵(2018)『さよならの夜食カフェ ーマカン・マランおしまい』中央公論新社

 見ての通りシリーズもの。1作目の『マカン・マラン』がとても心に染みて、あったかいお鍋みたいな本だったので、その続きも読みたくなって手に取った。このままだと疲れそうだなぁというときに読むと、ちょっぴり元気をもらえる。そんな本。寒くて凍えそうな日にあったかいお鍋を食べたいと思うように、つらくて凍えそうなときに『マカン・マラン』読みたいと思うわけです。

 ......お鍋好きだなって思いました?そう、私はお鍋のことを愛しているのですよ。

(25)20211201

 今日から12月って信じられますか?1年経つの早くない?1年の終わりが近づくと、時間の流れの速さに絶望する。でもどうしようもなく12月ってワクワクするんですよ。冬ってなんとなく非現実的なんですよね。街がクリスマス気分になって、寒さで空気が澄む。1年の終わりは新たな1年の始まりを意味して、それを早く来てほしいな、やっぱり来てほしくないなとソワソワ過ごす。そういう楽しさが12月にはあると思う。
 そんなワクワクする12月最初の日に読んだ本は森鷗外山椒大夫』。渋いね。12月の浮かれ気分からは遠い。いや、でも神仏の御加護を受けながら奇跡を起こしていくシーンなんてぴったりでは(そういう話ではない)。ふざけるのもそこそこに、思ったことを話すと「なるほどなぁ」と思いながら読んでいた。というのも溝口健二の映画『山椒大夫』を観た後に読んだので、映画と小説の違いに驚き、楽しみながら「なるほどなぁ」と思うことになった。作られた時代とか、撮影技術とか、目指すものとか、そういうことが違うんだろうなぁと思いを馳せる。
 小説を読んで思ったのは、人と出会う運って大切だということ。どんな人と出会うかで、大なり小なり自分の運命が決まってしまうことってある。それを自分で変える力があればいいけど、時には無力で。そういうとき自分だったらどうするだろうと思う。逃げる?神仏に縋る?環境を変える?私は無力なりにも、自分にできることはやりたいなと思う。そういう芯の強さを持ちたい。折れないところで逃げられるように、タイミングを察知する力もほしいけど。
 それと人には良い面も悪い面もあるということが、書かれていると感じた。無慈悲にも人を売り飛ばすのに餅をくれたり、こき使うけど仕事を軽くしたり。慈悲の心ってきっと誰にでも生まれる。生まれるといいなっていう願望かもしれない。
 ところで太郎ってどこに行ったんでしょうね?個人的にはあのお寺にいてほしいなって思うわけです。映画ではお寺にいたけどね。

 さて、買った本の紹介もしたいので今日は3冊目にいってみよ~。

読書猿(2017)『アイデア大全』フォレスト出版

 アイデアを出すための方法がいろいろ載っている本。読書猿さんのことは、とあるお姉さんが尊敬していると言っていて知った。どんな人なのか気になって、ブログ読んで、これはすごいとなった思い出。『独学大全』は持っているのだけど、アイデア出し特化の『アイデア大全』も欲しいなと思って買うことにした。ちなみに『独学大全』は早急に必要そうな項目だけ読んで、他の部分はまだ読めていない。全部読んでないけど、あの分厚さは家に置いておくと謎の安心感を与えてくれるのでオススメ。もちろん中身もいい。なんて書いていると『独学大全』のほうを読みたくなってきた。
 『アイデア大全』もとても読みやすそう(パラパラ見ただけ)。新しい方法を知るのってワクワクするからとても楽しみ。当分は、困ったときのお助けアイテムとして機能させそうだけども。

(24)20211130

 学校の講義で自分が読んだことのある本を提示されると、もう一回読み返したいなと思う。そうやって新しく買った本は積んだまま......なんてことはないように、読書時間を捻出したいなと思う今日この頃。スマホを眺める時間を本を開く時間にすればかなりの読書時間を確保できそうな予感はするものの、一度ついた癖はなかなか直らないもので。まずは寝起きでスマホを眺めていたところを、本を眺めるようにしたいなと思っている。そんな今日は昨日に引き続き、買った本の紹介をします。

 というわけで、2冊目はこちら。

ジョゼフ・チャプスキ『収容所のプルースト』岩津航訳(2018)共和国

 これを選んだのは『プルーストを読む生活』を読むきっかけになった人が読んでよかったと言っていたから。どうやらプルーストを読みたい欲が高まるらしい。私は『プルーストを読む生活』を読んでいるものの、プルーストを一つも読んだことがない。『収容所のプルースト』も別にプルーストではないけど、プルーストに一歩近づけるようなワクワク感がある。とりあえず読みたいものを読みながらプルーストにじわじわ近づいていくことにする。