まるたの記録

起こったこと、思ったこと。そして、愛の記録。といいつつ読書記録がメイン。

(5)20210825

 本っていろんなジャンルがある。日記と小説を読む生活に入って、改めてそんなことを思う。私は本が大好きで図書室に籠る学生生活を過ごしていた。中学まではフィクションの小説ばかり選んでいた。それが高校になって小説以外の本も手に取るようになった。
 そのきっかけになったのがサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』だった。青木薫さんが訳してくれてる本。「フェルマーの最終定理」ってよく聞くけど、中身知らないな〜と思ってなんとなく手に取ったのを覚えている。数学は別に好きじゃなかった。好きじゃなかったけど、この本はすごく面白くて夢中になって読んだ。数学の裏にはこんな試行錯誤があったのか!と驚いたし、見たことのない世界でワクワクした。紙の余白が足りないからといって証明を書き残さないフェルマーにも驚いた。自由すぎる。そしてそれに振り回される後世の学者達......それまではノンフィクションとか、事実を基にした話が苦手だったけど、ここで一気に世界が開けた。とてもいい読書体験だったと思う。
 そうそう。実はその前にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』を手に取って数ページで諦めていたりする。なんというか、小説の世界も大好きだったけど、違う世界も見たいお年頃だったのかもしれない。